【初心者完全ガイド】株式投資の始め方!ネット証券の口座開設から取引まで5ステップで解説
「将来のために資産形成を始めたいけど、何から手をつければいいかわからない…」そんな風に感じているビジネスパーソンの皆さん、こんにちは。この記事では、株式投資の世界への第一歩、ネット証券の口座開設から実際の取引開始までの流れを、専門用語を極力使わずに、誰にでもわかるように徹底解説します。この記事を読めば、株式投資を始めるための具体的な手順がすべてわかります。
1. 株式投資を始める前に:なぜネット証券がおすすめなのか?
株式投資とは、企業が発行する「株式」を売買し、その差額(キャピタルゲイン)や、企業からの利益分配である「配当金」(インカムゲイン)を得ることを目指す資産運用の一つです。かつては証券会社の窓口に行って手続きをするのが一般的でしたが、現在はインターネット上で全ての手続きが完結する「ネット証券」が主流です。特に初心者の方にはネット証券をおすすめします。
ネット証券を利用する3つの大きなメリット
- 手数料が圧倒的に安い:店舗を持つ証券会社に比べ、人件費やテナント料がかからない分、取引手数料が非常に安く設定されています。最近では、SBI証券や楽天証券のように、特定の条件下で国内株式の売買手数料が無料になる証券会社も登場しています。 [8, 9]
- 場所と時間を選ばない:スマートフォンやパソコンがあれば、24時間いつでも好きな時に口座開設の申し込みや株の売買が可能です。忙しいビジネスパーソンでも、通勤時間や休憩中などのスキマ時間を使って手続きを進められます。
- 情報収集がしやすい:各ネット証券は、投資判断に役立つ企業情報や市場ニュース、分析ツールなどを豊富に提供しています。これらを活用することで、初心者でも情報に基づいた投資判断がしやすくなります。
口座開設に必要なもの
ネット証券の口座開設はとても簡単ですが、スムーズに進めるために以下の3点を事前に準備しておきましょう。
- 本人確認書類:マイナンバーカード(個人番号カード)が最もスムーズです。持っていない場合は、運転免許証やパスポートなどの顔写真付き本人確認書類と、マイナンバー通知カードまたはマイナンバー記載の住民票の写しが必要になります。
- 銀行口座:証券口座への入金や、利益を出金するための自分名義の銀行口座が必要です。ネット銀行の口座があると、後述する「即時入金サービス」が利用でき便利です。
- メールアドレス:口座開設の案内や取引に関する重要な通知を受け取るために必要です。
2. 【最短即日】スマホで完結!ネット証券口座開設の5ステップ
ここからは、実際にネット証券の口座を開設する具体的な手順を5つのステップに分けて解説します。特に、スマートフォンを使った「eKYC(オンライン本人確認)」を利用すると、驚くほどスピーディーに手続きが完了します。
Step 1: 自分に合った証券会社を選ぼう
まずは、どのネット証券で口座を開設するかを選びます。それぞれに特徴があるため、ご自身の投資スタイルやライフスタイルに合った会社を選びましょう。ここでは特に人気の高い3社を比較してみます。
証券会社 | 最短開設日数 | 国内株取引手数料 | 特徴 |
---|---|---|---|
SBI証券 | 最短1営業日 [2] | 無料(ゼロ革命) [8] | 口座数No.1。TポイントやVポイント、Pontaポイント、JALのマイルなどが貯まる・使える。単元未満株(S株)の買付手数料も無料。 |
楽天証券 | 最短翌2営業日 [3, 4] | 無料(ゼロコース) [9] | 楽天ポイントが貯まる・使える「ポイ活」に強い。楽天銀行との連携「マネーブリッジ」で普通預金金利が優遇される。 |
マネックス証券 | 約2~3営業日 [5] | 約定ごとプラン、定額プランあり | 米国株の取扱銘柄数が豊富で、分析ツール「銘柄スカウター」が非常に優秀。分析を重視したい人向け。 |
※上記の情報は2025年7月現在の一般的な情報です。最新の詳細は各社公式サイトをご確認ください。
Step 2: 公式サイトから申し込み情報を入力
利用したい証券会社を決めたら、公式サイトの「口座開設」ボタンから申し込みを開始します。画面の指示に従い、氏名、住所、生年月日、連絡先、職業などの個人情報を入力していきます。ここで入力する情報は、本人確認書類の内容と一致している必要があります。
Step 3: 本人確認は「eKYC」が断然おすすめ!
個人情報の入力が終わると、本人確認の手続きに進みます。ここが時間短縮の最大のポイントです。郵送でのやり取りも可能ですが、「eKYC(electronic Know Your Customer)」というオンライン本人確認システムを利用することを強くおすすめします。
eKYCとは、スマートフォンを使って本人確認書類と自分の顔写真を撮影・送信するだけで、オンラインで本人確認が完了する仕組みです。 [0] これにより、書類を郵送する手間と時間が大幅に削減され、最短で申し込み当日から翌営業日には口座が開設されます。 [2, 3, 6]
eKYCの簡単な流れ
- 証券会社の案内に従い、スマホのカメラで本人確認書類(マイナンバーカードなど)の表・裏・厚みを撮影します。
- 次に、自分の顔写真を撮影(インカメラでの自撮り)します。
- 撮影したデータをアップロードすれば完了です。
この手軽さとスピード感は、従来の郵送手続き(1~2週間かかる場合も)とは比べ物になりません。 [2, 5] ほとんどの主要ネット証券がこのeKYCに対応しています。 [0]
Step 4: 審査と口座開設完了通知を受け取る
本人確認書類の提出が終わると、証券会社側で審査が行われます。eKYCを利用した場合、この審査も非常にスピーディーで、早ければ数時間で完了します。審査に通ると、口座開設完了の通知がメールで届きます。このメールに、取引サイトにログインするための「ログインID」と「仮パスワード」が記載されています。 [10]
申し込み時に「開設完了通知をメールで受け取る」を選択することで、郵送物を待つ必要がなくなり、より早く取引を始められます。 [13, 14]
Step 5: 初期設定と入金を済ませる
ログインIDとパスワードを受け取ったら、早速取引サイトにログインしてみましょう。初回ログイン時には、以下の初期設定を行います。
- 本パスワード・取引パスワードの設定:セキュリティのため、仮パスワードを自分だけの本パスワードに変更します。また、株の売買注文を出す際に使用する「取引パスワード(暗証番号)」も設定します。 [11, 12]
- 勤務先や振込先銀行口座の登録:インサイダー取引(※)を防ぐための勤務先情報や、利益を出金する際の銀行口座などを登録します。 [10]
※インサイダー取引:会社の内部情報(未公表の重要情報)を知る立場の人が、その情報が公表される前に株を売買して利益を得ること。法律で固く禁じられています。
証券口座への入金方法
初期設定が終わったら、いよいよ株を買うための資金を証券口座に入金します。主な入金方法は2つです。
- 銀行振込:証券会社が指定する銀行口座へ、自分の銀行口座から振り込む方法です。振込手数料は自己負担となり、金融機関の営業時間によっては口座への反映が翌営業日になる場合があります。 [15]
- 即時入金サービス(リアルタイム入金):提携するインターネット銀行からオンラインで入金する方法です。手数料は無料で、手続き後すぐに証券口座へ資金が反映されるため、最もおすすめの方法です。 [16] 例えば、SBI証券なら住信SBIネット銀行、楽天証券なら楽天銀行と連携させることで、非常にスムーズな入出金が可能になります。
入金が完了し、取引サイトで「買付余力」として金額が反映されれば、いつでも株の取引を始められる状態になります。
3. 知っておくとお得!非課税制度「NISA」を活用しよう
株式投資を始めるなら、絶対に知っておきたいのが「NISA(ニーサ)」という制度です。通常、株式投資で得た利益(売却益や配当金)には約20%の税金がかかります。しかし、NISA口座内で得た利益には、この税金が一切かかりません。
新NISAのポイント
2024年から始まった新しいNISAは、以下の2つの投資枠があります。
- つみたて投資枠(年間120万円まで):主に長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託が対象です。毎月コツコツ積み立てたい方に向いています。
- 成長投資枠(年間240万円まで):個別株や投資信託など、比較的幅広い商品が対象です。自分で銘柄を選んで積極的に投資したい方に向いています。
この2つの枠は併用可能で、生涯にわたって非課税で投資できる上限額は合計1,800万円です。特に初心者の方は、まずこのNISA制度を活用して投資を始めるのが賢い選択と言えるでしょう。証券口座を開設する際に、同時にNISA口座の開設も申し込むことができます。
4. いよいよ取引開始!初めての株の買い方
入金も完了し、NISA口座の準備もできたら、いよいよ株を買ってみましょう。ここでは基本的な買い方の流れを説明します。
- 銘柄を探す:証券会社のアプリやサイトで、買いたい会社の名前や銘柄コード(企業ごとに割り振られた4桁の数字)を入力して検索します。
- 注文を出す:買いたい銘柄を見つけたら、「買付」や「注文」ボタンを押します。株価やチャート(株価の値動きをグラフにしたもの)を確認し、購入する株数や注文方法を選択します。
- 注文方法を選ぶ:主に「成行(なりゆき)注文」と「指値(さしね)注文」があります。
- 成行注文:「いくらでもいいから今すぐ買いたい」という注文方法。すぐに売買が成立しやすいですが、想定より高い価格で買ってしまう可能性もあります。
- 指値注文:「〇〇円以下になったら買いたい」と、自分で価格を指定する注文方法。希望の価格で買えますが、その価格まで株価が下がらないと売買が成立しません。
- 注文の確認・実行:最後に取引パスワードを入力して注文を確定します。注文が成立(約定・やくじょう、といいます)すれば、晴れてその会社の株主です!
少額から始められる「単元未満株(S株)」
「いきなり大きな金額を投資するのは怖い…」と感じる方も多いでしょう。日本の株式市場では、通常100株を1単元として売買されます。例えば株価が3,000円の銘柄なら、最低でも30万円の資金が必要です。しかし、ネット証券では1株から株を購入できる「単元未満株(S株、かぶミニ®など)」というサービスがあります。 [8] これを利用すれば、数千円からでも有名企業の株主になることが可能です。まずは少額から始めてみて、投資に慣れていくのがおすすめです。
5. まとめ
この記事では、株式投資の第一歩であるネット証券の口座開設から、実際の取引開始までの流れを詳しく解説しました。
【本記事のポイント】
- 株式投資を始めるなら、手数料が安く便利なネット証券が最適。
- 口座開設はスマホの「eKYC」を使えば最短即日〜翌営業日で完了する。
- SBI証券、楽天証券などは手数料も安く、ポイントも貯まるため初心者におすすめ。
- 利益が非課税になる「NISA」制度を必ず活用しよう。
- 数千円から始められる「単元未満株」で、まずは少額から経験を積もう。
将来への資産形成は、思い立ったが吉日です。口座開設は無料で、維持費もかかりません。 [8] まずは口座を開設するという一歩を踏み出すことで、経済ニュースへの感度が高まったり、新しい知識を得られたりと、多くのメリットがあります。このガイドを参考に、ぜひ今日から株式投資への扉を開いてみてください。